草野球のベンチ風景より

草野球チーム運営に見る超私的ゲーミフィケーションの仕掛け事例。

超極私的なゲーミフィケーション例を。というか、ほぼゲームなのですが。私の原点になっているいくつかの事例のひとつ。

私は趣味で草野球を学生時代からやっておりました。(今は人が集まらないお年頃、家庭事情の人が増えているので休止中)

草野球のベンチ風景より

ちょうど2001年頃だったでしょうか。大学1年生(関西では1回生という)の頃です。高校時代のつれたちと、大学生になったら野球チームつくろうぜって冗談半分に言っていたのですが、実際につくっちゃったんですね。それぞれの中学時代のつれだとか、大学でできた友達だとか、元野球部のメンバーにも声をかけて、なんとインターネットの掲示板経由でジョインしてくれた人(当時で既に12歳年上の大人!チームの保護者的存在になってくれました)もいたり。

当時は今のようにSNSも流行ってはいませんでした。私は大学生になるまでパソコンに触ったことはほとんどありませんでした。そういう時代です。

キャプテンをしていた私と、当時監督をしていた友人の家で、あーでもない、こーでもないと草野球チームを軌道にのせるためにいろんな議論をしたことが懐かしいです。楽しいことを企てるのは時間を忘れますよね。

草野球チームを軌道にのせるために必用なこと

さて、本題です。

草野球チームを軌道にのせるためには、何が必要だったのか。

  1. そもそも最低でも登録選手を9人以上集めないといけない。
  2. 野球場を確保しなければいけない。
  3. 対戦相手を見つけなければいけない。
  4. 選手の出席率を高めなければいけない。
  5. 継続して試合を組まなければいけない。

ざっとこんなところでしょうか。

まぁ、1番はなんとかしてください(笑)2番も自治体によって野球場の抑え方が違うのでがんばって調べてください!

軌道にのせるために必用なのは3番~5番です。

対戦相手を見つけなければいけない。

3番の対戦相手の確保。これがまず第一ハードルです。現在ではSNSという便利なものが流行っています。私も近年になってからmixiの草野球コミュニティで対戦相手確保などをしたことがあります。草野球専用のSNSなんかもあり、そこで知り合った良いチームもあります。

当時はそんなものはありませんでしたが、奇特な方が、草野球の対戦相手や助っ人や選手を募集するための掲示板サイトをつくっていて、自分のチーム情報も登録して使えたのです。これはかなり重宝しました。そこで募集をかけたり、逆に募集しているチームを探して申し込むのです。(正直、SNSのコミュニティよりも、草野球ならではのルールだったり礼儀・マナーみたいなものがちゃんと暗黙で各自が理解していて、なんか大人な場所でした。時々違反者がいても淘汰されるというか。)

安心してコミュニケーションをとるには、明確な「ガイドライン」の明示が必要です。ゲームでも同じで、ルールが分かりやすく徹底されていないと、そこでどう振舞えばよいか分かりません。

ガイドライン、重要ですね~。

盗塁する私
若かりし頃の盗塁シーン笑

選手の出席率を高めなければならない。

4.の選手の出席率問題。老舗のチームなんかで、広く選手を集めて2軍、3軍まであるようなチームもあります。ありゃ、プロ野球、独立リーグ、都市対抗野球に次ぐくらいのアマ最高峰の集団ですね。時々見かけてすげーって思いました。

それはともかく、ほとんどのチームで抱える多くの課題は、人数が集まらない問題。(今、私もその状態なのですが、私自身も手がまわっておらず…チームの若手からせっつかれております。)選手層が厚いチームばかりではありません。助っ人ばかりに頼っていては、自転車操業です。

ここで私が重要だと思うのは、「参加している選手みんなを主役にする」ことです。

当時、ホームページビルダーでがんばってチームのウェブサイトをつくっていたのです。掲示板も備えたサイトです。そこに、毎試合、スポーツ新聞的な、瓦版的な、試合の詳細記事を書いてアップしていました。また、プロ野球のペナントレースばりに詳細な成績一覧も計算して表示していたのです。

スコアブックを試合中にマネージャーさんか、いなければ私か監督がつけて、その日の試合のポイントとなるシーンをできるだけ覚えておいて、まるで各選手がプロ野球選手になったんじゃないかくらいに大げさに、面白おかしく書くのです。計算した打率や本塁打とか盗塁とか三振数とかを競い合わせるのです。

正直、めちゃくちゃ大変ですよ、記録をとって、サイトを更新する側は。

でも、みんなかなり楽しんでくれていたはず。掲示板ではお互いの背番号が投稿者名で、お互いをたたえたり、面白おかしくつっこんでみたり、試合の興奮の余韻を楽しんだものです。

すると、「規定打席に足りなくなるのが嫌だ!」「次こそヒットを打ってやる!」「あ、◎◎に盗塁抜かされたから次みてろよ!」と、次の試合への参加意欲が俄然高まるのだ。

しかも、各試合の好プレーを記事で取り上げたり、珍プレーをいじったりすると、それはそれでオイシイのだ。(これ、難しい言葉で言うなれば、承認欲求が満たされているわけで)

年末には納会なんて開いて、総括すると、「来年こそは!!」と勝手に翌年度にモチベーションも持ち越し。

そんなみんなの反応を見ているだけで、私自身の“自己効力感”も満たされるわけで、大変でマメな作業も苦にならなかったのです。

仕事やアルバイトがどうしてもはずせない時を除いて、ほとんどのメンバーが、恋人(笑)とのデートよりも、草野球の試合を選んでくれていたわけです。いや、みんないたのかどうか怪しいが!

ここで大事なのは、データの見える化による競争と、相手のことをちゃんと見て注目してあげるということだと思います。

継続して試合を組まなければいけない。

5番目。継続して試合を組まなければいけない問題。

人間、間隔があいてしまうと、なまっちゃうし、間延びしちゃうし、やっぱりモチベーションにも影響します。定期的にリズムをつくることって大事です。でも、毎回自分たちで野球場を確保するのも大変だし、募集しているところと交渉が毎回うまくいくかといえばそうではないのです。

じゃあどうするか。実は、4番目の課題のためにやっていたチームのホームページが効果を発揮し始めるのです。継続して情報を発信していたところ、どうやら「このチームは良さそうなチームだな」「対戦相手として信頼できそうだな」「それなりに張り合いのある試合ができそうだな」「楽しそうなチームだな」というように、“対戦相手を探している”チームの人が勝手に私たちの野球チームのページに遊びに来てくれるようになったのです。

そして、ほうっておいても、試合をお申し込みされるようになったのです。果てにはリーグ戦や大会への参加依頼もたくさんいただき、ありがたい限りでした。これをきっかけに、当時からだから、既に十数年来の付き合いで、いまだに仲良くしてもらっている相手チームの代表者さんもいらっしゃいます。

ちなみに、当時の私たちのチームのサイトでは、可能な限り、相手チームさんの活躍も記事にピックアップしたり、リピートした常連チームさんなんかは、さらに詳しくピックアップしたり。すると相手チームのメンバーの皆さんも、私たちのウェブサイトを見に来てくれるんですね。そしてまた野球場がとれたら、私たちを誘ってくれるようになったのです。

私たちが四苦八苦しなくても、試合ができる体制になっていったのです。

ここでもポイントは、「みんなを主役にする」こと。コミュニケーションとしてお互いのがんばりをたたえ「お互いが楽しくなれるよう巻き込む」こと。「相手も褒める」んですね。

確かリーグ戦で優勝した瞬間
確かリーグ戦で優勝した瞬間

なにはともあれ楽しくないと

草野球を例に、私の実体験をもとに思うままにまとめてみました。

それなりに舵取りをしたり、事務局を担う人は大変かもしれません。けれど、こうやってちゃんと人的な関与た楽しめる仕掛けをすれば、モチベーションは前のめりになるのです。

遊びにおける話だけではないです。けっこうマネジメントや組織活性化の仕掛けのヒントにもなるんじゃないかと勝手に思っています。

何はともあれ、参加者みんなが自分ごとになって楽しめるものじゃないといけないですよね。

さて、こんな原体験から、わくわくする企画を妄想したいと思います。それでは今日はこんなところで。

 

あぁ…野球したい。学生の頃はマネさんとか、カメラウーマンとかいたから助かりました。あ、それも出席率が高まった要因かもしれませんね(笑)人間って単純なので。あ~そんな奇特な人いないかなぁ。

ちなみにわたしは、元ソフトテニス部員です。

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投稿者:

toyokichi

toyokichi

何かに夢中で楽しんでいるうちに、いろいろな課題を解決してしまってHappyになれるような、そんな仕組みをつくることを夢見ている人です。渋滞と行列がニガテ。ランナーもどきで実はオタクです。