個別指導は万能ではないゆえに、グループ学習のすすめ。

最近、季節的なものもあってか、テレビCMで「〇〇ゼミ」や「〇会」や「〇〇塾」や「〇〇予備校」のしつこく流れているので、いやでも目に入るのです。

個別指導系をうたっているところが多いな~という印象です。「〇〇ゼミ」なんかは特に、「Good-bye 〇〇ゼミ」として、ITを活用しながら数十年におよび実績を売りに展開している。何を隠そう、私もお世話になった一人である。でも実は先生に送ったのは1回だけだった気がする…ほとんど自習用に使っていた。

届いた教材をもって、近所の塾の自習室を借りて、友達と三人で勉強をしていました。ほかの人が頑張っているから、自分も頑張ろうと思えるのです。私の場合、かもしれませんが、個別指導はあまり向きませんでした。

でも「人の行動」を変えて、目標に向けて突き進むためには、先生と1対1では弱すぎると思うのです。指導する側とされる側。相談する側とされる側。モチベーションが続かない。

そんな風に私は思います。

もちろん、個別指導が有効な場合もあります。全くわからないことを丁寧に教える場合はやはり有効だと思います。小学校3年生のころ、算数ができなくて、ひとりだけ居残り勉強を教室でしたことがありました。怖い担任の先生が付きっ切りで。でも、それがきっかけで少し自信になりました。先生に対する信頼感も。

ケースバイケース。グループラーニングと個別指導のハイブリッドがいいんだろうな、きっと。

塚田農場のアルバイトは従業員満足度から顧客満足度につながる良事例。

ブラックバイト問題が大きくクローズアップされるなか、学生アルバイトたちの就活を徹底支援する居酒屋「塚田農場」。就活に苦しみ、バイトに来られなくなる学生が減ることで、会社にも大きなメリットがあるのだという。

情報源: ブラックバイトの真逆!居酒屋「塚田農場」の異色経営|消費インサイド|ダイヤモンド・オンライン

だいぶ前からビジネス系のテレビ番組やニュースでも聞いたことがあった塚田農場のアルバイトの話。

実際に私も2度ほど飲み会や打ち上げで行ったことがあるけれど、この記事の著者のいう通りの接客スタイルですごいと思いました。アルバイトに対する裁量権と人材を大切にする会社側のサポートの手厚さ。素晴らしいですよね。(おそらく表面だけ真似をした○○農場とは全く異なる感じ。こちらも行ったことがあるが、接客レベルに違いがありすぎた。)

自分のアイデアが採用される、社員と同じように研修を受けられる、など自分を認めてもらえたと感じる瞬間が多々ある。自発的に成長をしようという意欲が、各店舗の職場にも風土として根付く。そうなると職場の雰囲気も自ずと良くなる。またキラキラした接客ができる。お客様が満足する。

まさしくESがCSにつながっている。

一種の加点評価に加え、1人1人の“存在”が認められ大切にされていることが実感できる仕掛け。

アルバイト先としての人気が出るのも当然。採用倍率も9倍とか!これだけ人材不足に悩む飲食業では革命的な数字じゃないでしょうか。

いわゆる“ブラック”といわれる職場が敬遠されて、人手不足で悩み、店舗の閉店にまで追い込まれるケースが多々あるので、本当に好対照。

これって、ある意味で「健康経営」にも通じます。社員を大切にしているかどうか。そういう会社が成長を継続し、生き残っていく時代であることは間違いなさそうです。

 

ある領域で世界一の会社になるという覚悟。

増進会出版社は、8月に米国のEdmodo社へ出資を行い、9月4日に業務提携することで基本合意したと発表した。両社は、学校向けSNS・学習プラットフォームを開発し、2016年2月から提供する予定。

情報源: 増進会出版社/Edmodo社と業務提携しSNS・学習プラットフォームを開発 | ICT教育ニュース

こうした動きはいろいろな業界でみられるようになったなと思います。特にEdtechといわれる分野や、healthtechといわれる分野、最近ではIoTやウェアラブルの分野なんかも。

既に何らかの市場でシェアを持っていて、販路があるのであれば、こういった新しい分野のサービスや商品を資本参加や業務提携という方法で扱うのは、双方にとってメリットがあると思います。お金だけの出資とかはあんまりシナジーが無いような気がします。

先日、とあるベンチャー支援プログラムの説明会に行ってきましたが、出資オプションはあるものの、どちらかといえば事業やサービスの連携ができることや、マーケティング支援に自社の独自リソースを使ってベンチャーを育成するという意味合いが強く、シナジー効果の高い良い支援プログラムだなと思いました。

と、冒頭のニュースに戻りますが、システム・アプリとしてとても優秀なものだとしても、やはりそれを使うのは人です。直感的に使い方がわかるUIやUXだったとしても、やはりそこに人間的な温かみのあるアプローチができないと、意味をなさないと思っています。

例えばEdmodoが、どんな先生でも、どんな生徒でも、どんなクラスでも成果が出るような仕組みを実装していたとしたら物凄い!と思います。でも突き詰めて言えば、私たちは実証、臨床を繰り返し科学的に研究し、そんな仕組みをつくりあげようとしていると言っても過言ではないです。

最近、うすーい関係の(笑)知人が、私たちがつくっている仕組みに似たようなものをつくろうとしているのを察知したのですが、表だけ真似てソリューションをつくっても、私たちが本当に目指しているコアの部分は真似できないと思います。内緒です。まだまだですが、いろんな意味で世界一を目指したいなと最近思うようになりました。

これからの教師はITに強くてリテラシーもってて意欲を引き出す人が重宝される。

鳴り物入りでスタートした「ICT(情報通信技術)利活用教育」の実情は、お寒いものだった。Androidがベースとなるタブレットの故障が相次ぎ、授業“崩壊”寸前だというのだ。

情報源: ICT教育最先端 佐賀・武雄市のお寒い現実 トラブル287件、対処に悩む先生 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版

中途半端に安く済まそうとして、うまくいかないという分かりやすい事例。安かろう悪かろうやな。実証実験のiPadでうまくいっているのに、なぜここで謎のメーカーのAndroidベースのものにする。余計な税金がかかると同時に、教育の質の低下にまでつながりそうな話です。

こういった話は小学生や中学生の教育現場だけではなく、きっと企業におけるIT化推進でも同じようなことがありえる。

黒板とチョークとパソコンと。

これからは、これまでITがそこまで必要とされなかった現場(正確には使っていなかっただけ)、例えば介護や飲食や工場にも、もっとIT化が推進されると思います。そんな時に、同じようなミスはしないで欲しいなと、思います。

IT化推進する企業の銘柄を認定する経産省の取組みもリリースされていましたよね。それだけ業務効率をあげないと、このままだと労働力とか生産性がやばいよー!という話ですよね。

いや、教師もだよ、引用した記事の中で文句を言っている皆様。もっとITに強くなってください。

教師はITに強くて、生徒のモチベーションを引き出したり、コーチングやファシリテーションをするスキルや、様々なリテラシーを教えるというポジションに間違いなくなると思います。

ソーシャルラーニングを「誘発」させるスキル。

テクノロジーだけでは人は育たない。

人の温かみとかってシステムの向こう側から伝わるものです、案外。

教育系ITの分野。最近ではいわゆるEdtech(エドテク)と呼ばれることがしばしば。

最近面白いサービスが増えてきていると思います。でも、これだけは言えるのが、「手離れの良い教育関連サービス」なんてものはないということです。要は人が継続的に関わらなければ、うまくいかないと思います。

B2C向けの教育サービスであれば、ある程度は成り立つのではないかと思います。やる気のある自立的な人が自発的に学ぶからです。

でも、B2B向けの場合はそうはいかない。やる気のない人、やらされ感でやる人、義務感のみでやる人もけっこういるということです。

どれだけテクノロジーが発達しようとも、例えば人工知能が発展しようとも、そこに人の力がなければ効果は薄いと思います。そこに人の関与、人の温かさがあってこそ人は育つし、イキイキするものだと思います。

ゲームの世界だってそうです。オンラインゲームやソーシャルゲームの世界では、いわゆる「運営さん」がいて、様々なイベントや新しいキャラクターを次々に投入して仕掛けているから、継続する人がそれなりにいるんです。それでも離れるけどね、ゲームはゲームだから。でも人が関与し続けているから、その場が成り立っているんです。ビジネスとしても成り立っているんです。じゃなければ、みんなすぐに飽きます、きっと。(そう考えると、据え置き型のゲーム機のソフトって、やりこみ要素づくりとか、話題づくりってうまかったな。)

それはともかく、人の心を動かし、つなぎとめ続ける難しさってば。

いずれにしても、流行りのEdtechや、ヘルスケアサービスを見ていると、テクノロジーに傾倒しすぎている、もしくはエンジニア集団によるサービスが多いな、という印象を受けます。

人の温かみとかってシステムの向こう側から伝わるものです、案外。

人事・教育ビッグデータ分析の最新潮流を聞いて(第3回HR SQUARE Village in 関西にて)

HRスクエアヴィレッジにて

昨日は「第3回HR SQUARE Village in 関西」に参加してきました。(9割がたスタッフとして)

キーノートは、慶應義塾大学の岩本先生による、「人事・教育ビッグデータ分析の最新潮流」について。これがまためちゃくちゃ面白かった。うちの会社のやっていることが、どストライクなものだったので、釘付けになりました。(終盤にさせていただいた3分間のライトニングトークでもあえて強調させていただきましたが、うちとめちゃくちゃ関係あります)

ビッグデータの定義は、そのデータ量やサイズといったものもあるが、分野によって捉え方が違うそう。特に人事領域のビッグデータ分析は、対象が人間であることから複雑性も高い。そのため、「多様性」という意味でのビッグデータと言えるそうです。

統計学的に人事教育領域でのデータ分析をして、企業の方が喜ばれるポイントとしては、以下の4つ。

  1. 定性的に正しいと思っていたことが統計学的に確認できる
  2. 「なんとなくそうかなぁ」と思っていたことが検証できる
  3. 新たな知見が発見できる
  4. これまで正しいと思っていたことが統計的に違っていることがわかる

ということ。

ここまでだと学問的なもので終わってしまうが、やはりさらに突っ込んで企業経営・現場のマネジメント・人材育成にその情報をもとに改善策を講じなければ意味がない。

講演の中で、面白い話があって、こういった分析結果を“現場のマネージャー”が見ると「なるほど!」「そうそう!」「やっぱり!」「面白いー!」となるそうだが、“現場を知らない人事”が見ると「それがどうしたんですか?」「ふーん、そうですか」くらいの反応らしい。大手になると部門も多いので、現場未経験の人事担当もいるわけです。

そういった意味では、当社が研究開発し、サービス提供しているものは、ものすごく面白いし、より具体的に、これまで見えなかった人材育成領域のプロセスが可視化されるので、評価できなかったものが評価できるようになるのだ。対策も考えやすくなる。この業界、領域に一石を投じたいと思います。

岩本先生がおっしゃっていましたが、2015年は「HRtech元年」だとおっしゃていました。Human Resourse Technologyです。やはり海外では既に勃興しつつあって、日本は遅れ気味。そういったことを民間で取り組む会社がようやくちらほらと出てきたところ。人材領域での人工知能研究所をgroovesがつくったり(ドワンゴも社内で人工知能研究所をつくりましたね)、盛り上がってきました。

第二部の大手企業3社の人事担当者によるパネルディスカッションの後半で、質疑の際に、大手人事系コンサルタント会社の方が登壇者の皆さんに質問されていた「数値で評価しにくい部門の評価方法はどうしているのか?」という話。(あ、うちのでこれできますって、つい言いたくなりました笑)

人材育成領域におけるビッグデータ分析、人工知能や機械学習。これから面白くなってきます!

ITを活用した人材育成プログラムの成果の考え方。

先日、とある企業の人材育成担当者の方から、下記のようなお問い合わせがあった。
(うちの会社では、ITを活用した人材育成、人材情報系のサービスを展開しているのですが)

サービス利用開始後〇日後に〇回以上アクセスしている人の数を知りたい

そんな統計情報が、いったいどのようにその会社の人材育成課題の解決になるのか、全くわかりません。ただのSNSと勘違いしていること甚だしい。たとえこれが社内SNSだったとしても、その統計情報にどれだけの意味があるのか、正直わかりません。活性化度をアクセス数から判断するというのは、重要ではないと思います。

私は、もっと本質的な課題が見えてくることのほうが重要だと思っています。例えば、お膳立てして場を用意しても、全くアクセスをしない人がいたとすれば、その人には何らかの課題があるはずです。会社にコミットしていないか、人事部をなめているのか、もしくは教育プログラムが自分に必要ないと判断して現場に戻ってからの仕事との兼ね合いの中で優先順位を下げられているのか。だとすれば、研修テーマや内容に課題があったのかもしれないですし、対象者の選別を間違えたのかもしれません。タイミングが悪かったのかもしれません。

逆に頑張っている人がひと握りでもいたとして、その人たちが実際の業務においてハイパフォーマーだったとしたら、その人たちの取り組み状況を分析すれば、その組織における人材育成の「ブライトスポット」の発見につながるかもしれないのです。

100%全員が活性化するような取組っていうのは、ほぼ皆無です。それは別に悪いことではありません。だって中には、教育プログラムに積極参加しないけれど、十分にハイパフォーマーな人もいます。そういう人は一匹狼タイプか、天才タイプで、独自の方法で成果をだしているのです。それはそれで良いのです。でも、同じような人を、育成することは難しいでしょう。

人材育成のプロセスの評価をすることで、見えてくるものは多いのです。

教育現場向けSNSの存在とソーシャルラーニング。

FacebookやTwitterなど、プライベートで使うイメージが強いSNS。しかし近年、教師・生徒を対象とした「教育現場向けSNS」が急成長しており、海外ではすでに広まりを見せている。

引用元: 新たな学校のカタチ?「教育系SNS」とは (web R25) – Yahoo!ニュース.

Edmodeという海外発の教育現場向けSNSが取り上げられていました。知人がFacebookで、「habi+Do!もこの位置づけ?」と発言してくださっていましたが、教育現場(学校や塾、その他の資格学校など)で利用する場合は、まさしくその位置づけになると思います。

正確には、オープンなSNSではなく、クローズドなコミュニティなりグループと考えた方が良いと思いますが、小規模な組織の中のソーシャルと捉えれば、SNSと言えるかもしれません。(まぁ、正確にはSNSではなく、目標支援型アプリケーションと言いましょうか。)

実際に、つい先日、3大学合同ゼミで行われたプロジェクトで利用していただき、学生のみなさんからも概ね高い評価がついていて自信を持てました。LINEとか、Facebookとかいろいろと使い慣れている若者から見ても、使い勝手は悪くないとおもってくれていて、且つ、「プロジェクト」を進める上では利便性も高い上に、モチベーションを維持する仕組みも充実していたと感じてくれているのです。まさしく、プロジェクトベースドラーニング(課題解決型学習)において、ITを活用して円滑に進める時には、ぴったりな仕組みかもしれません。もっと言えば、プロジェクトの遂行だけではなく、社会人基礎力の向上まで意識した仕掛けが盛り込まれているとか、正直すごい(手前味噌)。⇒詳細はhabi+Do!のブログに

別件でとある英会話スクールさんとお話をしていて、ご提案することになったのだが、やはり重要なのはモチベーションの維持向上の部分。そのための仕組み。まさしくうちのサービスの得意分野です。単にコミュニケーションをとるだけではない仕掛け。これが重要なのです。

教育現場のIT活用の今後

これからどんな教育現場も、一方的に教えるという図式は崩れ去り、先生はファシリテーターでありコンダクターのような、またコーチのような、メンターのような役割を果たす必要があるのでしょう。その補助ツールとしてのIT活用は、今後ますます増えるでしょうね!あとは教師・講師となる方のリテラシー向上は急務だと思いました。

“ソーシャルラーニング”な環境をクラス内に実現していくファシリテーションスキルとでも言いましょうか。ITに強いだけでもダメ。そこには人的関与も重要なのです。

私は「ソーシャルラーニング」に関する持論があります。ソーシャルラーニングは「自発性に任せても無駄」ということだ。その場をうまく盛り上げるファシリテーターや、中で引っ張る推進者、リーダー的存在、フォロワー的存在が重要なのだ。少なくとも最初の一つは最低限必要。そんな風に思っています。

 

「宿題もテストも班でやらせろ」は、けっこう一理ある。

円陣を組んでチームで達成!

チームラボという社名どおりチームでものをつくるんだけれども、僕自身もそうなんだけれども、個人で考えたり個人で作業をするというよりは、チームで考えてチームで作業しながらまた考えていくという、結構共同作業的なことが仕事のほとんどなんだけれども、あんまりチームで何かものをつくるとか、チームで何かアウトプットするということと真逆なんだよね、今の教育は。

引用元: 「宿題もテストも“班”でやらせろ」チームラボ猪子氏、“社会の要請とはまるで逆”と学校教育を批判 | ログミー[o_O].

学校というところは、もちろん社会に出てからの共通言語となりうることを“覚える”ためにも、その手の教育の比重を多くしがちなのかもしれない。

猪子氏の言うとおり、共同作業をする場が少ないのも事実。でも実際には、今は実験的に一部の学校などで、いわゆる「協働学習」なるものも、取り組みが始まっていることもまた事実。まだまだ少数派だけど、教育者の中にも、社会の実態に即した学びを提供しようとしている人がいるということ。プロジェクトベースドラーニング(PBL)なんかも、その一種ですよね。

チームで作業して目的・目標を達成するということは、ほとんどの仕事に共通するものです。1人の力でなんとかしようとしないほうが、結果としてうまくいく。それは自分も苦い経験からも、自信を持って言えることです。

チームっていうのは、もともと1+1>2になるような、シナジーを発揮して生産性を高めるためにあるものです。チームっていうのは、1人でできないパワーを発揮するために組むものなんです。

じゃあ、どうやって個人を評価するの?という言葉が聞こえそうですけれど、チームで達成したテストの点数と、その中で果たした役割なども加味した通知表なのかなー。チームで頑張った「結果」と、各自の「プロセス」の評価。

これらって、学校だけじゃなくて、企業にも必要とされていることだと思っています。

昔、小学生の頃にあった班活動、けっこう好きだったけど。中学の校外学習のときの班も、なんだかんだ楽しかったです。やんちゃな人たちが混ざっている班長は大変でしたけれど。